ペップ痛恨の失策、またもベスト8の壁を破れず
リヨンに1-3で敗れ、シティは今シーズンも準々決勝でチャンピオンズリーグの舞台から姿を消すことになりました。
FULL TIME | We bow out of the @ChampionsLeague
— Manchester City (@ManCity) August 15, 2020
1-3 ⚪️ #ManCity | https://t.co/axa0klUGiM pic.twitter.com/ccdwe74YSD
勝負を分けた瞬間は、やはりこれかな。

シティに加入してすぐの頃を思い出すようなまさかのミス。昨シーズンのスパーズ戦の映像を見て、モチベーションを上げていたそうですが、そんな彼が戦犯の扱いを受ける中の1人になってしまうのはあまりにも残酷な結末でした。
スターリング、さらに強くなってくれると信じてます。
前述したスターリングの決定機逸にラポルトのパスミス、要因はいくつかありますが、個人的にはここ一番で出るペップの奇策によって無駄にした55分間が大きすぎたと思っています。
普段通りの4バックではなく意表を突く3バックのミラーゲームを仕掛けるも、慣れないフォーメーションで逆に自分たちが戸惑うことに。
マドリー戦を乗り越え、『今シーズンのシティは違う』なんて言葉がよく目に入りましたし、自分もそう思っていましたが、蓋を開けてみれば『いつもと同じシティ』でした。
今までのタイトルを獲れたのも、ここまでチームが完成したのもペップのおかげだから彼を責めるのは違う、という見方もできますが、このゲームに関しては監督の采配が招いた結果だと思っています。
積み上げてきたものを信じることができず、相手に合わせた結果ですので、それはそれで受け入れるしかないですが…。
今一度、謙虚な気持ちで
あと、今回感じたこと。ペップの元で成熟したシティは今までにはないレベルに到達し、プレミアや国内カップタイトルも次々と獲得してきました。結果、『シティは強い』、『CLも優勝候補』と毎年のように言われることにも慣れてきました。ブックメーカーの優勝オッズや、下馬評を見ても明らかに。しかし、外野からの評価と実力がずれているんだなと今回確信しました。
このゲームを90分通して見た方は、【シティ、まさかのリヨンに敗戦】なんて言わないはずです、どう見ても間違いなくリヨンのほうが勝ち上がるに値したチームです。
波乱なんて起きてませんよ、90分見てから言ってください。
勝って当たり前、ゴールラッシュで当たり前、我々サポーターも心のどこかでそう思う部分もあるかもしれませんし、これからもきっとそう思ってたら毎シーズンこの時期辛いことになりそうです(笑)
自分たちはそれほど強くない、欧州での経験は少ないことを認め、ペップが来る前そうだったように、金満新興勢力の挑戦者のメンタリティでいたほうがサポーターとしては精神衛生的にいいかもしれません。
もちろん、選手たちにはある程度の傲慢さを持ちつつ自信満々にプレーしてほしいです。
ありがとう、ダビド・シルバ
そして、シルバ。こんなお別れになってしまうなんて思ってなかったし、ビッグイヤーを掲げて欲しかった。
新天地はイタリアですかね?古巣対戦となった際はお手柔らかにお願いしたいものです。水色のユニフォームを着続けた10年間、お疲れ様でした。そしてありがとう。

これで2019-20シーズンも幕を閉じました。契約延長が無ければ、来シーズンはペップ政権最後の年になります。
新加入選手と、現有戦力の更なる成長を楽しみにまた一から積み上げていきましょう。
今回の経験も、来シーズンに繋がるものと信じています。
Félicitations ! Olympique Lyonnais !
最後に、リヨンについて。シティの猛攻を耐え、一瞬の隙を見逃さなかったリヨンはさすがの一言。リヨンのようなしたたかな勝負強さが本当に羨ましいです。
ユーベ、シティと欧州のメガクラブを次々と破ったフランスの強豪が、バイエルン相手にどんなゲームを展開するのか、世界が注目する一戦になりますね。

おめでとう、オリンピック・リヨン!